戦艦や大型艦艇の砲身の寿命ってどのくらいだったのでしょうか?交換するのってかなり大変だと思うのですが。
確か大和の46センチ砲で200発。長門の40センチ砲で250発。秋月の10センチ砲で350発。案外少ないです。
巡洋戦艦と装甲巡洋艦の違いって何?
簡単に答えてしまうと、巡洋戦艦は装甲巡洋艦の発展形と考えていいと思います(ちと異論も出そうですが)。後に高速戦艦に進化します。
乱暴に言えば、前弩級艦の砲力と装甲を減らして、速力を増大させたものが装甲巡洋艦で、
弩級艦の装甲を減らして、速力を増大させたものが巡洋戦艦です。
装甲巡洋艦は、8in~10in程度の単装または連装の主砲塔を前後に、それより少し小さめの
中間砲を舷側に搭載し、タービン推進で速力は20knot台。
巡洋戦艦は、11in以上の連装以上の砲塔を4基以上搭載し、中間砲を全く廃しています。
タービン推進で速力は20knot台後半から30knot台前半。
いずれも、防御に関しては重視しておらず、主砲と同じ防御力は備えていません。
昔の戦艦の写真とか見てると気になるものがあります。後ろのマストの所にくっ付いてる 時計みたいな奴アレは何ですか??何に使うのでしょうか??
『レンジクロック』と言う物です。 昔、艦隊での砲撃戦の時に相互で敵船艦の距離を教えあう為の装置です。
長針・短針で『距離』『進行方向』を知らせる仕組みだったみたいです。後に通信装置の発達で取り外されました
戦艦などの砲の射程は「何十キロメートル」となっていますが、この距離でどうやって相手の艦を見つけるんですか?
水平線に隠れそう・・もしかしたら、艦載偵察機だよりですか?
幾何学的水平線
3.56(√h1+√h2)km。 h1とh2には両方のマストの高さ
を入れてくれ。実際には光は屈折するから+7%。
現在では戦艦というのは無いの?
戦艦とは一般的に巨砲を主兵装とした艦を指しますから、
現在では戦艦は存在しませんし、戦艦という区分が使われることもありません。
戦艦はどうやって敵の位置を知り、大砲の弾を当てているんですか。
今なら、というかWW2などだと、レーダーもあるし偵察機もあるしでわかると思うのですが、それ以前はどうしてたんですか。
マストの観測員の目視観測だけが頼りですね。
「海防戦艦」ってどの様な国々が持っていたのでしょうか??武装や定義とか教えて頂けるとありがたいです。
多分、「海防戦艦」という艦種はどこの国にも存在しないと思う
沿岸防衛用の戦艦と思っていいでしょう。
たいていの場合、列強の最新鋭戦艦よりも低速で小型。
フィンランドとかの小国海軍が持っていました。
それにアメリカの初期の戦艦も海防戦艦に分類できるでしょう。
海防戦艦の明確な定義?
他国から見てどー見ても巡洋艦でしょ?って
ゆーのを「戦艦」と強弁したい場合の名称。
19世紀末から20世紀半ばにかけてGermanyが開発し、北欧諸国に広まった
艦種で、沿岸用のため航洋能力は低い(低乾舷のため)。
軽巡洋艦並みの排水量で、大型の砲を装備したものだが、モニターと違って、
前後に砲塔を有す。(とは言え英国ではモニター扱いになった)
基本的に北欧諸国のドクトリンは、沿岸に敵を引きつけて、要塞砲と陸上
発射魚雷で叩くと言うものなので、要塞砲と連携して戦闘ができる艦と
なった。
フィンランドには
「イルマリネン」級が二隻(3900トン・25.4センチ×4・1930~31年)
スウェーデンには第二次大戦中、
「スヴェリゲ」級が三隻(7633トン・28.3センチ×4・1917~22年)
「オスカルII」級が一隻(4584トン・20.7センチ×2・1905年)
「エラン」級が四隻(3592トン・20.7センチ×2・1902~04年)
「オーディン」級が二隻(3445トン・25センチ×2・1897~99年)
(それ以前も数隻あります)
ノルウェーが
「ノルゲ」級2隻(4165トン・20.5センチ×2・1900年)
「Haarfagre」級2隻(3858トン・20.5センチ×2・1897年)
デンマークが
「ニルス・ジュエル」(4100トン・24センチ×2・1908年)
改「Herluf Trolle」級1隻(3785トン・30.4センチ×2・1908年)
「Herluf Trolle」級2隻(3592トン・24センチ×2・1908年)
このほか、Hollandの本国艦隊に四隻、Portugalに一隻、Turkeyに一隻
存在しました。また、Germanyも多用しています。
水平線の向こうの見えない敵にどうやってレーダー使うの?
(早期警戒機とかいわないでくれよ、第2次世界大戦当時の話なんだからね。)
そのために戦艦やら巡洋艦には観測用の気球とか水上機を搭載していましたが…。
戦列艦の時代は兎も角、戦艦同士が直接照準でやり合うのは、殆どがフィクションの世界ですよ。
だから対水上レーダーでおおよその位置を把握、
そのあたりに包み込むように射撃。
レーダーがなければ観測機をつかうんだって。
もちろんWWⅡの話ね
「超ド級」なる形容詞は戦艦ドレッドノートから由来するってホントですか?
超ド級がドレッドノート級を指す「弩級」から来たというのは事実のようです。
ド迫力、などの ド もドレッドノートからのものらしいです。
当時はそれほど衝撃を受けたのでしょう。
「ど根性」とか「どでかい」とかもそうですか?
強調の接頭語「ど」は古来からの用法です
少なくとも、江戸時代の読み本では使用されております
昔(WWIくらいまでか)の米海軍の艦船で見かけるバスケットマストは米だけの流行だったんでしょうか?
軽くて丈夫なのですか?
籠マストは通常形式のマストよりより軽く、より丈夫だという理由で採用されました。
しかし実際は製作が困難、対弾性能の不足、被弾時の被害拡大、修理の困難さなど
問題が多数続出し、結局採用したのはアメリカと、アメリカから輸出された戦艦だけです。
そのアメリカにしたところで機会を見ては籠マストから塔型マストに改装しています。
巡洋戦艦と戦艦の違いがいまいち分かりません
巡洋戦艦とは同時期の戦艦と同等またはそれ以上の火力でより速い、巡洋艦なみの速度を出せる戦艦のこと。
英語でいうとBattle Cruiser、つまり戦艦なみの火力をもった巡洋艦ということもできる。
したがって同クラス戦艦に比べると一般に機関出力は大きめだが装甲は薄めである。
20世紀初頭から第一次世界大戦にかけて主に英、独、日で競って建造された。
しかしユトランド海戦においてイギリスの巡洋戦艦が装甲の薄さとダメージコントロールの不備から3隻が轟沈。
以後巡洋戦艦の装甲強化と戦艦の高速化によって両者の境はなくなり、戦艦にやや先んじて姿を消した。
戦艦が使われなくなったのは、何故ですか?
戦艦が第二次大戦で航空機(あるいは潜水艦)の前に無力になったのはご存知ですね?
太平洋戦争後半、旧日本海軍は空母を失ったためにやむなく戦艦を艦隊戦力の主力と
して運用、米海軍は戦艦を空母機動部隊の護衛、揚陸支援艦砲射撃などに運用しました。
第二次大戦後もアイオワ級戦艦は新鋭で速力も速かったため、朝鮮戦争、ベトナム戦争で
対地艦砲射撃のために活躍しました。
レーガン政権下、当時のソ連海軍の増強に対抗してアイオワ、ニュージャージーが再度、
トマホークの発射プラットフォームに改装されて復役しました。
2隻はその後、レバノンへの艦砲射撃、湾岸戦争でのトマホーク発射に活躍しましたが、
クリントン(だったかな?)政権下、戦艦は運用に多大な経費と人員を要するため、その
2隻も退役、世界から戦艦は姿を消しました。