軍事板初心者質問スレまとめ(FAQ) - 戦艦全般
戦艦や大型艦艇の砲身の寿命ってどのくらいだったのでしょうか?交換するのってかなり大変だと思うのですが。
確か大和の46センチ砲で200発。長門の40センチ砲で250発。秋月の10センチ砲で350発。案外少ないです。
巡洋戦艦と装甲巡洋艦の違いって何?
簡単に答えてしまうと、巡洋戦艦は装甲巡洋艦の発展形と考えていいと思います(ちと異論も出そうですが)。後に高速戦艦に進化します。
乱暴に言えば、前弩級艦の砲力と装甲を減らして、速力を増大させたものが装甲巡洋艦で、
弩級艦の装甲を減らして、速力を増大させたものが巡洋戦艦です。
装甲巡洋艦は、8in~10in程度の単装または連装の主砲塔を前後に、それより少し小さめの
中間砲を舷側に搭載し、タービン推進で速力は20knot台。
巡洋戦艦は、11in以上の連装以上の砲塔を4基以上搭載し、中間砲を全く廃しています。
タービン推進で速力は20knot台後半から30knot台前半。
いずれも、防御に関しては重視しておらず、主砲と同じ防御力は備えていません。
(37:眠い人 ◆ikaJHtf2)
昔の戦艦の写真とか見てると気になるものがあります。後ろのマストの所にくっ付いてる 時計みたいな奴アレは何ですか??何に使うのでしょうか??
『レンジクロック』と言う物です。 昔、艦隊での砲撃戦の時に相互で敵船艦の距離を教えあう為の装置です。
長針・短針で『距離』『進行方向』を知らせる仕組みだったみたいです。後に通信装置の発達で取り外されました
戦艦などの砲の射程は「何十キロメートル」となっていますが、この距離でどうやって相手の艦を見つけるんですか?
水平線に隠れそう・・もしかしたら、艦載偵察機だよりですか?
幾何学的水平線
3.56(√h1+√h2)km。 h1とh2には両方のマストの高さ
を入れてくれ。実際には光は屈折するから+7%。
現在では戦艦というのは無いの?
戦艦とは一般的に巨砲を主兵装とした艦を指しますから、
現在では戦艦は存在しませんし、戦艦という区分が使われることもありません。
戦艦はどうやって敵の位置を知り、大砲の弾を当てているんですか。
今なら、というかWW2などだと、レーダーもあるし偵察機もあるしでわかると思うのですが、それ以前はどうしてたんですか。
マストの観測員の目視観測だけが頼りですね。
「海防戦艦」ってどの様な国々が持っていたのでしょうか??武装や定義とか教えて頂けるとありがたいです。
多分、「海防戦艦」という艦種はどこの国にも存在しないと思う
沿岸防衛用の戦艦と思っていいでしょう。
たいていの場合、列強の最新鋭戦艦よりも低速で小型。
フィンランドとかの小国海軍が持っていました。
それにアメリカの初期の戦艦も海防戦艦に分類できるでしょう。
海防戦艦の明確な定義?
他国から見てどー見ても巡洋艦でしょ?って
ゆーのを「戦艦」と強弁したい場合の名称。
19世紀末から20世紀半ばにかけてGermanyが開発し、北欧諸国に広まった
艦種で、沿岸用のため航洋能力は低い(低乾舷のため)。
軽巡洋艦並みの排水量で、大型の砲を装備したものだが、モニターと違って、
前後に砲塔を有す。(とは言え英国ではモニター扱いになった)
基本的に北欧諸国のドクトリンは、沿岸に敵を引きつけて、要塞砲と陸上
発射魚雷で叩くと言うものなので、要塞砲と連携して戦闘ができる艦と
なった。
フィンランドには
「イルマリネン」級が二隻(3900トン・25.4センチ×4・1930~31年)
スウェーデンには第二次大戦中、
「スヴェリゲ」級が三隻(7633トン・28.3センチ×4・1917~22年)
「オスカルII」級が一隻(4584トン・20.7センチ×2・1905年)
「エラン」級が四隻(3592トン・20.7センチ×2・1902~04年)
「オーディン」級が二隻(3445トン・25センチ×2・1897~99年)
(それ以前も数隻あります)
ノルウェーが
「ノルゲ」級2隻(4165トン・20.5センチ×2・1900年)
「Haarfagre」級2隻(3858トン・20.5センチ×2・1897年)
デンマークが
「ニルス・ジュエル」(4100トン・24センチ×2・1908年)
改「Herluf Trolle」級1隻(3785トン・30.4センチ×2・1908年)
「Herluf Trolle」級2隻(3592トン・24センチ×2・1908年)
このほか、Hollandの本国艦隊に四隻、Portugalに一隻、Turkeyに一隻
存在しました。また、Germanyも多用しています。
(8:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)
水平線の向こうの見えない敵にどうやってレーダー使うの?
(早期警戒機とかいわないでくれよ、第2次世界大戦当時の話なんだからね。)
そのために戦艦やら巡洋艦には観測用の気球とか水上機を搭載していましたが…。
戦列艦の時代は兎も角、戦艦同士が直接照準でやり合うのは、殆どがフィクションの世界ですよ。
(11:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)
だから対水上レーダーでおおよその位置を把握、
そのあたりに包み込むように射撃。
レーダーがなければ観測機をつかうんだって。
もちろんWWⅡの話ね
「超ド級」なる形容詞は戦艦ドレッドノートから由来するってホントですか?
超ド級がドレッドノート級を指す「弩級」から来たというのは事実のようです。
ド迫力、などの ド もドレッドノートからのものらしいです。
当時はそれほど衝撃を受けたのでしょう。
「ど根性」とか「どでかい」とかもそうですか?
強調の接頭語「ど」は古来からの用法です
少なくとも、江戸時代の読み本では使用されております
昔(WWIくらいまでか)の米海軍の艦船で見かけるバスケットマストは米だけの流行だったんでしょうか?
軽くて丈夫なのですか?
籠マストは通常形式のマストよりより軽く、より丈夫だという理由で採用されました。
しかし実際は製作が困難、対弾性能の不足、被弾時の被害拡大、修理の困難さなど
問題が多数続出し、結局採用したのはアメリカと、アメリカから輸出された戦艦だけです。
そのアメリカにしたところで機会を見ては籠マストから塔型マストに改装しています。
巡洋戦艦と戦艦の違いがいまいち分かりません
巡洋戦艦とは同時期の戦艦と同等またはそれ以上の火力でより速い、巡洋艦なみの速度を出せる戦艦のこと。
英語でいうとBattle Cruiser、つまり戦艦なみの火力をもった巡洋艦ということもできる。
したがって同クラス戦艦に比べると一般に機関出力は大きめだが装甲は薄めである。
20世紀初頭から第一次世界大戦にかけて主に英、独、日で競って建造された。
しかしユトランド海戦においてイギリスの巡洋戦艦が装甲の薄さとダメージコントロールの不備から3隻が轟沈。
以後巡洋戦艦の装甲強化と戦艦の高速化によって両者の境はなくなり、戦艦にやや先んじて姿を消した。
戦艦が使われなくなったのは、何故ですか?
戦艦が第二次大戦で航空機(あるいは潜水艦)の前に無力になったのはご存知ですね?
太平洋戦争後半、旧日本海軍は空母を失ったためにやむなく戦艦を艦隊戦力の主力と
して運用、米海軍は戦艦を空母機動部隊の護衛、揚陸支援艦砲射撃などに運用しました。
第二次大戦後もアイオワ級戦艦は新鋭で速力も速かったため、朝鮮戦争、ベトナム戦争で
対地艦砲射撃のために活躍しました。
レーガン政権下、当時のソ連海軍の増強に対抗してアイオワ、ニュージャージーが再度、
トマホークの発射プラットフォームに改装されて復役しました。
2隻はその後、レバノンへの艦砲射撃、湾岸戦争でのトマホーク発射に活躍しましたが、
クリントン(だったかな?)政権下、戦艦は運用に多大な経費と人員を要するため、その
2隻も退役、世界から戦艦は姿を消しました。
新造戦艦については、その建造費の高さ、航空機や原潜、対艦ミサイル装備巡洋艦等に
較べて対費用効果、優位性で劣るため、どこの国にも建造計画はありません。
戦艦などで、砲身の付け根の部分に布(?)のようなものがある絵をよく見るのですが、あれは何ですか?
砲身基部を海水等から防護するカンバスのカバー。
戦艦の戦闘艦橋は「露天」と書いてありました。屋根、無いんですか?
艦橋の構造は、国によって違いますが、戦艦の場合、一番上に測距機を備えた見張り所があります。
で、次の層に昼戦艦橋、下に夜戦艦橋、航海艦橋、そして奥深くにCICか、主砲発射指揮所があります。
(21:眠い人 ◆ikaJHtf2)
籠マストのころのアメリカ戦艦の前檣楼についている円形のプレートは何?
弾着時間の表示板だったと思う。方位盤が無い時代の装備
だが改装後のアイダホとかにも付いてるんだよね。
「パゴタマスト」って何なんですか?
パゴタ=仏塔です。
イメージとしてはアンコールワットの建築物を見てもらえば分かると思います。
米英の戦艦に比べて、艦橋の構造が複雑になっているところから付いた名前だと思います。
実際、日本戦艦の艦橋は確かに仏塔に似ている気がしないでもない。
戦艦の主砲の砲弾の搭載可能量はいくらですか?
大和だったら、46cm砲弾は900発(一門100発)だったと思う。
近代化改装前の日本の戦艦の写真などには、舷側にたくさんの棒状のものが斜めに渡されているのが見られますが、これはどういう用途に使うものだったのでしょうか?
WW1のころは魚雷防御網というモノが戦艦の舷側に装備されていまして、
それの展張ブームです。
なんで廃れたんですか?
装備したままだと抵抗になってまともに動けません。
撤収するにも時間がかかります。
おまけに網がスクリューに絡まる事故が多発したので順次撤去されました。
もう戦艦って役に立たないんですか?
現役の戦艦はもうありません
使っていればまだまだ役には立ちますが、費用対効果で見ると
維持するのは税金のムダ使いであるとしか言いようがありません
ドイツが昔持っていたポケット戦艦の定義ってなんですか
WW1で敗北したドイツはベルサイユ条約によって軍備を制限されました。
旧式戦艦の更新に関しては排水量一万トン以下、備砲は11インチ以下に制限されました。
その制限下で建造された軍艦がポケット戦艦です。
当時の戦艦より高速で、当時の重巡より高速だったので、机上では巡洋戦艦しか
対抗しうる艦がないと考えられ、欧州ではそれなりの脅威と捉えられました。
第2次大戦時に 日本の戦艦の主砲の予備砲身はどのくらい用意してあったのですか?
大和級で言えば、予備砲身は9本あったそうです。
つまり信濃に搭載する予定だったものがそのまま予備砲身。
元々予備砲身なんて考えてなさそうで怖いですね。
重巡青葉もサボ島沖海戦で第三砲塔に損傷を受け、
予備砲身不足から第三砲塔のあった場所に25mm機銃を設置してます。
地元の出版社が刊行したため、入手しにくいかも知れませんが、
「写真集・終戦直後の佐世保」なる写真集に、終戦直後、
佐世保海軍工廠を接収したアメリカ軍が捕獲した、
大和級戦艦、主砲予備砲身のスナップが収められております。
かなり鮮明な写真です。
「では、その後」については、発射実験が行われたなどの話もありますが、判然としません。
ともあれ、最低一本、完全な予備砲身がアメリカ側の手に渡ったのは、確かなようです。
基本的に砲身交換は余程のことがない限り行いません。
砲身内砲身(名前忘れた)の交換だけでしょう。
英国、米国の戦艦に関しては、資源が潤沢にあったので、
それなりに予備砲身を有していました。
言っても一門宛数本だったはずですが。
(36:眠い人 ◆ikaJHtf2)
戦艦の主砲は長砲身よりもある程度は砲身は短い方が有利なのでアイオワよりも大和のほうが圧倒的有利と聞きましたが本当ですか?
短い方が有利という訳ではない。以下長レスだが、砲の威力というものについて。
砲から発射された弾の威力(エネルギー)は「砲弾の質量*速度*速度」で求められる。
つまり威力を高めるためには砲弾の質量を増やすか、速度を増やすか。
砲弾の質量を増やすには砲口径を大きくして砲弾自体を大きくするか、より重い金属でつくったりする。
一方砲弾の速度を増すには炸薬量を増やすか、口径長を増やして加速の際に受けるエネルギーを大きくする。
さて、ここで考えるべきなのは砲弾の質量を増やすより、速度を増やす方が、より効率的に威力を増すことができるということ。
直射(相手に向かって直進弾道で弾を撃ち込む)のすることが多い戦車が搭載砲の口径長を延ばすことで
攻撃力の増加をはかることが多いのは、それが一番単純で効率がいいから。
ところがこれが戦艦になると話は変わってくる。
確かに近距離で打ち合う場合は戦車とある程度同じだが、ある一定以上の距離になると弾道が変わってしまう。
つまり相手に向かって直進で飛ぶのではなく、一度打ち上げられたものが放物線を描いて落ちてくるようになる。
(物を遠くに投げるとき、まっすぐ投げるより斜め上方に投げた方が遠くに飛ぶのと同じこと)
こうなると発射直後の砲弾の速度は威力とあまり関係なくなり、大事なのは砲弾の重量となる。
だらだら書いてきたけど、大事なのは砲の威力は口径長に左右されるのではなく、砲弾の質量と初速に左右されること。
口径長の長くてもアイオワの初速は大和より遅いし、同じ16インチでもアイオワの主砲弾はSHSといって
一般的な16インチ砲弾より重い。砲口径や口径長でわかった気になるのは間違い。
最後に単純に威力だけ比べるならアイオワより圧倒的に大和の砲が上。
金剛などの巡洋戦艦というのは、主砲は大きいが装甲が薄い?
建造時の状態で行くと、主砲14inで、装甲帯8in~3in、バーベット10in、砲塔9in、
司令塔10in、甲板が57ミリ~41ミリ。
改装で耐14in砲防御を可能にした。
(37:眠い人 ◆ikaJHtf2)
戦前南米ABC三国がそれぞれ戦艦を買っていましたけど、ああいう国に戦艦なんて運用できたんですか?
南米でもアフリカでも戦艦を収容できる港さえ持っていれば運用くらいできる
満足な戦闘力を維持できるかはわからんが
戦艦には冷暖房完備なんですか?
旧日本海軍の12戦艦のうち、冷房が有ったのは大和と武蔵だけだった。
これは、弾薬庫を冷却する為の装置を利用したもので、ゆえに「大和ホテル」
とも呼ばれていた。
暖房は主機関のスチームがふんだんに有ったので、全艦に装備していた。
(46:いやなヴァンツァー)
戦艦の最大幅や全長って、どうやって計算するんですか? あるいは砲塔のおおきさとか。
意味がよく分からんのだが…艦艇は設計図どおりに作るんだから、計算も何も、設計図を見れば数字はすぐ分かるよね?
であれば…もしかして「戦艦の最大幅・全長・砲塔の大きさなどはどういう理論で決定されるんですか」という意味か?
というか真に申し訳ないけど、精一杯にムリヤリ解釈してそれ以外に連想できん…。
もしそうであれば…戦艦の場合、ざっくり言って「主砲の口径」から全ての数値がはじき出されると思っていいかと。
どれくらいの大きさの主砲を積むか(もしくはどれくらいの主砲なら造れるか・役立つか・載せられるか・扱えるか)を
まず考えて、それからその主砲の連装数を決めて(大体は二連装が主流、後期の戦艦だと三連装も出てくる)、砲塔の数を
決めて、そこからそれを載せるのに相応しい規模の船体を想定する。砲塔の大きさは主砲口径と連装数から自然と決まるだろう。
で、艦橋や煙突、装甲、機銃、水上機など他のモノの搭載はハナから決定事項みたいなもんだから、砲塔の数が決まれば
予想される排水量と必要な機関出力はすぐ出てくるわな(どれくらいの装甲や速度を要求するかって問題もあるけども)。
同時に、砲塔の数が決まれば甲板上に配置するパーツが全て確定するから、艦の全長も決まる。
そして、全長に対して横幅があんまり広くなりすぎると水の抵抗が増えて速力の低下を招くから、全長が決まると
同時にそれに相応しい全幅もほぼ決まる。それでなくともデカイ戦艦の場合、浮力を付けるために船底をフラットに
して、正面から見たとき四角形に見えるような船体を形成せざるを得んから、抵抗を減らす工夫は欠かせない。
ただ、だからといってあんまり横幅を狭くしすぎて細長い艦にしてしまうと、真横に主砲をぶっ放したときにその反動で
横転してひっくり返りかねないから、限度はあるけどね。
軍縮条約時代に作られた艦艇のたぐいだと、まず排水量の制限が先にあって、その枠内でどこまで強い艦が造れるか
みたいに決められたりした。あと、アメリカの戦艦は「パナマ運河の通行ができなければならない」という宿命を負って
造られた戦艦が大多数だったので、まず横幅に制限を受けて、その制限された横幅の数値から実現可能な全長や砲塔の
規模を逆算して造っていたりもした。
実際、日本戦艦の真骨頂「大和」における主砲口径・砲塔数・速度・排水量などの性能は、アメリカの戦艦が横幅を
パナマ運河の幅と同じ33m以上にはできないことを想定し、そこからアメリカが建造可能な戦艦のスペックを試算
してから、それを上回る性能を持った戦艦を造ればいいじゃないかという発想で決定されている。
戦艦の砲弾の補給ってどうするの?
砲塔へは、艦体内の弾薬庫からぎゅりぎゅりと砲塔内まで揚弾して装填します。
弾が尽きたら寄港するなり補給艦と合流するなりして、燃料や食料と一緒に弾薬も
補給してもらいます。そんだけです。
戦艦,巡洋艦が敵艦と砲戦を行う際には、一門でも多くの砲があった方が有利と思うのですが、搭載している高角砲も敵艦に対して発砲するものなんでしょうか?
届く状況で尚且つ他に適当な目標が無ければ射撃する。
第三次ソロモン海戦の野戦ではワシントンやダコダが相当数の副砲弾を当てている。
また日本側も相当数の副砲弾をぶち当てている。
なんで軍艦の司令部って艦橋に置くんですか?
巨砲時代から今まで、もっとも弾丸が命中しやすいような気がしますが…司令部が吹き飛んだらや指揮が取れないのでは?
「視る」ことが最良の情報収集手段だから。
だからより遠くまで見通せるよう、高い艦橋が造られる。
この傾向は電子兵装が=レーダーが発達するまでは変わらないよ。
あと少々誤解してるけど、砲戦時は司令塔という施設の中で指揮を取る。
この司令塔は主砲塔と同等か、あるいはそれ以上の重防御が施されている。
後部には副司令部になる施設も予備に用意されてるし、そもそも軍艦の艦橋ってのは決して占有面積大きくない。
君の主観ほど命中しやすいわけじゃないんだよ。
戦艦の場合、司令官クラスは戦闘中は艦橋の根元にある「司令塔」と呼ばれる分厚い装甲に囲まれた中に篭る。
ここは戦艦の中でも最も装甲が厚い部分の一つ。
ただしやはり周りがよく見えなくなるので、ここに入ることを嫌がる人もいた。
かの東郷平八郎は「危ないですから司令塔に入ってください」という部下の言を
「あそこは周りがよく見えんから嫌じゃ」と退けて、断片飛び交う露天艦橋で戦闘指揮を執った。
でも東郷平八郎は全く無傷で、司令塔の方が直撃弾を食らってしまったというオチが。
第2次大戦から現在ではCIC(戦闘指揮所)というものが作られ、これは大概船体の中にあり艦橋部にはない。
第二次大戦以前の戦艦などには射撃指揮所がありますよね?そこに直撃弾があったなどで、統一的な射撃が不可能になった時、個々の砲は独自に射撃を出来たのでしょうか?
高角砲や、機銃、極めて近い距離での水平射撃とかならわかりますけど、例えば戦艦の主砲のような大口径砲など、
甲板上から見えないような遠くまで飛んで行くような射程の場合、どうしていたのでしょうか?レーダー射撃も不能に陥った場合などです。
まず、後部マストや後部艦橋の上に予備の射撃指揮所があり、前檣楼の射撃指揮所が機能を失ったときはそこから指揮できる。
また、主砲にも測距儀が付いており、砲側でも射撃できる。
ただし、一番遠くまで照準できるのは前檣楼の射撃指揮所であり、また、レーダーが付いているのも前檣楼なので、
予備や砲側では精度や射程は極端に落ちる。なので他の方も言っているように、退避するのが得策。
戦艦の主砲について、1門あたりの破壊力の指標として口径×口径長は妥当でしょうか?
大和 45口径×46センチ=2070
アイオワ 55口径×40センチ=2000
よって両者の主砲の威力は大差なし?
【460mmL45】
距離20000m 垂直貫通厚556mm 水平貫通厚167mm
距離30000m 垂直貫通厚417mm 水平貫通厚231mm
【406mmL50】
距離20000m 垂直貫通厚457mm 水平貫通厚127mm
距離30000m 垂直貫通厚350mm 水平貫通厚200mm
(歴史群像 日米最強戦艦大和VSアイオワ)
純粋な破壊力だけなら大和の方に分があると言って差し支えないと思う。
白旗をあげるように、戦艦が「降伏」するようなことができるのでしょうか?
日露戦争の日本海海戦において戦艦の洋上降伏がありました。
降伏を意味する信号旗と白旗を揚げた。
ついでに言うと日露戦争の時の有名なエピソードとして、ロシア艦が白端を掲げたが東郷平八郎は射撃継続を命令。
参謀(かの有名な秋山真之)が「あの艦は白旗を掲げていますよ!」って言ったら東郷平八郎は
「まだ煙突から煙が出ておる。旗艦を停止しなければ降伏とは言えん」と答えたって話が。
(創作だという説もある)
この船体側面についている斜めの棒の役割は何ですか?
当時の戦艦では魚雷防護用の金属製の網(防雷網)が展開できるようになっていました.
このパイプ(アーム)は防雷網展張用の桿です.
スクリューに絡んだり,移動や展開が容易でないため,WW1以降では撤去されました.
(505:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)
第二次大戦の戦艦の運用コストってどれくらいだったのでしょうか?
戦前の日本海軍の戦艦の維持費は、1年に約3~400万円だったそうです。
(356:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
現代において戦艦が見直されているって本当ですか?
艦艇からの対地攻撃の役割を再評価する動きは一部にある
米のズムウォルト級とか
持続性というj観点からは、未だに艦砲射撃に勝るものはない
両用戦用に火力の再評価は行われているが、制海戦力および火力支援用途としての
戦艦は評価の対象にすらなっていない。
主砲の発射は設計上も縦(進行方向)に向けて撃ったりは考えられていないのでしょうか?
スウォッチの時計は何年出て来なかったよくwikipediaなどに飾ってある記録写真では主砲を横(舷側方向)に向けて撃っています。
その方が、艦首側、艦尾側両方の砲がいっぺんに使える、というのは誰でも思うのですが。
0時方向への発砲を考慮した設計で有名な戦艦だと、英国のキングジョージ5世級が挙げられます。
この艦の要求性能には、
「艦首方向へ仰角をかけずに主砲の発砲が可能」というものがあります。
このために同級の前甲板は平坦でシアーが殆ど無く凌波性が余り良くありません。
それと、正面方向に向けて発砲している写真は恐らく探せば出てくるかと。
Webではチトわかりませんが、世界の艦船誌増刊「近代戦艦史」には、
艦首方向へ向けて大仰角で発砲するイタリア戦艦「ヴィットリオ・ヴェネト」級の
四番艦「ローマ」の写真が掲載されています。
大戦前辺りに決められていた日英米の戦艦、重巡の射撃開始距離を教えてください。
また、艦砲の有効射程は最大射程の何割、というような目安のようなものはあったんでしょうか?
英国海軍の場合、13.5in砲の命中率は発射弾数171発で、命中率67%、12in砲で、発射弾数227発
で、45%だそうです。
精度に関しては、14,075mで平均差距離58.3m、平均左右差5.7m、11,945mで平均距離差84.0m、
平均左右差2.5m、9,235mで、平均距離差28.0m、平均左右差2.0mです。
ちなみに、12インチ砲では、5,486mで貫通装甲板の厚さは354mm、8230mになると280mmになります。
(343:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
戦艦(に限らず?)は砲撃の際に艦橋の窓ガラスを下げるらしいけど、砲撃の爆音は大丈夫だったんですか?
爆風の影響も気になります
ネルソン級は全主砲を後方に向けて発射すると艦橋のガラスが割れたそうだが。
3番主砲を後方に向け仰角をかけて発砲すると、艦橋に対する爆風の影響が激烈で、
以後英海軍は主砲の前部集中配置を試みなかった。
『世界の艦船増刊 イギリス戦艦史』ネルソン級
戦艦の中にコルクを大量につめたら不沈戦艦になるんでしょうか?
実際に似たようなことを意図してドラム缶をいっぱい積んだ艦は存在する。
ドイツが機雷原突破用に、あるいは日本が戦後直後掃海確認用に作ったのがそういうの。
普通の時に転がらないように、浸水したときに勝手に浮遊しないようにするのが結構面倒だったらしい。
結局、「燃料タンクにしといたほうがよくね?」というのが経験則からの結論の模様。
20世紀初頭あたりに民間で戦艦クラスの大口径砲を製造できた会社はどんなところがあるのでしょうか?
英国だと、Vickers-Armstrong(両社が別会社と数えた場合は2社)、ROF、Beardmore。
米国は、Bethlehem-Steel辺りかな。
日本だと、日本製鋼所。
ドイツはKrupp。
イタリアだと、AnsaldoとOTO。
フランスだと、Schneider。
二重帝国だと、Skoda辺りだったか、と。
(342:眠い人 ◆gQikaJHtf2)
戦艦の主砲を大口径の無反動砲にしてはダメなんでしょうか?
戦艦の主砲というものは、ものすごく乱暴に言えば砲弾をできるだけ
遠くに飛ばす為に有ります。
無反動砲はその構造上発射エネルギーの半分が無駄になりますので
同様の距離を飛ばす為にはもっと大きな砲が必要になります。
また発射時のブラストを処理するのに後方に広大なスペースが必要に
なります、重量とスペースの問題から船に積むのは向いていません。
無反動砲は反動を逃がす機構が付いているから砲弾の初速がどうしても落ちる。
その為、運動エネルギー弾を用いるには不適。
HEAT弾を用いたとしても浸水防止の為の多層構造の水上艦相手には効果が薄い。
よって無意味。
戦艦の射撃訓練のやり方
日本海軍は訓練時に戦艦などの艦砲の砲穴から小銃を発射して測定?していませんでしたっけ?
戦艦の砲弾は高いし、むやみに撃つと砲身の寿命が縮んじゃうので、
通常訓練には「外トウ(字が出ない)砲」という演習専用の砲を使った。
これは主砲の砲身の上に装着する、空砲発射専用の砲(砲というよりは
発火装置のついた短い筒)。
通常の演習はこれを使って「撃ったつもり」として訓練し、実際に当ったか
どうかは蓄積されたデータを元にサイコロ振って卓上計算して出した。
なので「命中率とか、実戦で本当にこの数字になるのか?」というのは
疑問視するむきもあった。
なおバカボカ戦艦に実弾射撃させられるような海軍はどこにもなかったので、
どこも普通「艦隊の射撃訓練」というとこんなものだった。
ついでに言うと、戦車砲や対戦車砲用に閉鎖機を開けた砲尾にはめ込んで使う、
小銃弾使用の訓練火器、というのもあった。
これは今でも「戦車砲の上に機銃を乗っけて普段はこれで訓練射撃」という方法と
してイスラエルなんかでは使われてる。
こちらの方は、ある程度の距離までなら機銃の弾道と戦車砲の弾道はほぼ一致してる
ので、実戦に即したデータが出せる。
日露戦争の時の内筒(正字だと「月」へんに「唐」)砲射撃のことじゃないですかねー。
いちいち大口径砲で訓練をすると砲弾も消費するし砲身も摩滅するので、こういう方法を採っていました。
フランス起源の訓練法で公算射撃が一般化するまでは普通の訓練法だったかと。
大戦以後、アメリカに残った最後の戦艦・アイオワ級を運用するために80年代ぐらいまで砲術科みたいな戦艦専門の学科がアナポリスとかにあったんですか?
アイオワ復活の際は、倉庫にしまいこまれて埃かぶったマニュアルと、
かつてのベテラン乗員を引っ張り出してやっつけで教育しました。
このエピソードで大体想像できるでしょ?
戦艦について、総じて出力が戦艦<巡洋戦艦なのはどういった理由からなんでしょうか?
巡洋戦艦は高速性能のためでも、戦艦は低出力である必要がないというか。
4万馬力の戦艦より8万馬力の戦艦造ったほうが走攻防と有利になるやんて思ってしまうんです。
大出力の機関は必然的に大きく重くなる、水に浮かべる以上その重量をペイする為に船体も大きくなり
また戦艦である以上その防御の為の装甲重量も増え更に大きくなる。
戦艦の速力は造機技術の進歩と供にアップしたのであって、別に低速に甘んじてたわけではない、
当時の技術で走、攻、防のバランスを取ったうえで可能な限りの速力を出している。
巡洋艦が高出力機関を搭載できるのは排水量に対して防御重量のパーセンテージが低くてその分
機関重量に割ける為。
ワシントン軍縮条約期の戦艦ついて質問なんですが、代艦は16インチ、35000トンまで建造可能なんでしょうか?
それとも14インチ、35000トンまで建造可能なんでしょうか?
主砲口径は16インチ、排水量は基準35,000トンまで。
ただし、艦齢が20年以下の艦を退役、除籍して代艦を建造することはできない。
前者が正解。
フランスやイタリアはその制限に従ってます。
後に第二次ロンドン条約が米英仏間で締結され、ここで新主力艦は14インチ、35000トンと規定されましたが
日本の新戦艦の情報が提供されなかったためにエスカレータ条項が適用され16インチ、45000トンに拡大。
(583:ゆうか ◆u8WC078ef5ch)
日本では金剛代艦が計画されたと聞いておりますが、英米では同様に代艦計画された艦はあったのでしょうか?
アメリカならノースカロライナ級、イギリスならKg・ジョージV級が>204で挙げられている
制限に従って構想されていたものにほとんど同じ。
ノースカロライナ級は制限の変更に伴って主砲だけ16インチに変更し、Kg・ジョージV級は
設計変更が間に合わずほぼそのまま建造されたので14インチのまま。
制限変更に基礎設計から対応したものとしてアメリカはサウスダコタ級を、イギリスは
第2次ロンドン条約のエスカレーター条項に基づいて後に「ライオン級」の名で呼ばれる
新型戦艦を開発した。
戦艦は砲撃しつつ、対空戦闘も同時に行う場合、砲撃をする度に露天甲板の機銃員達は爆風でふっとばされるんでは?
射撃前に退避させるんで
ちなみに武蔵はそれを忘れて兵員をぶっ飛ばした
対艦戦闘が発令された段階で機銃員は艦内退避、高角砲のみで応戦ですけど。
射撃のたびに警報を出すので、爆風の影響を受けそうな人員はその間艦内や遮蔽物の影に退避する。
ガラスについては割れるのを覚悟で撃ったり、爆風の影響が及ぶような角度での射撃を禁止したり。
戦艦の主砲は発射後に薬夾をどうしているのですか?
大口径の砲では薬莢を使わない。
弾体を装填後、火薬の詰まったどでかい袋を装填。
それに着火させて、砲弾を発射する。
戦艦をかく座させれば、有効な陸上砲台になるの?
そもそも、動けなくなった艦艇は空襲の良い的でして、いくら沈まないとはいえ
戦闘不能にさせられるのは間違いないです。ってか、水上艦艇からの砲撃で
処分される可能性も大きいですし。
また、かく座も場所を選ばないと、船体の傾きで揚弾機が使えなくなって砲撃が不能になります。
この角度も結構シビアです。
擱坐した戦艦は確かに水平爆撃のいい目標
缶室に損害があれば電気も供給出来ないし
したがって、砲塔の水圧機も動かなくなる。
今『男達の大和』って映画見たんだけど、その頃の戦艦の役割ってなんなの?
駆逐艦による夜戦攻撃により消耗した敵艦隊を撃破することが任務
(自衛隊板初質スレ45:予備海士長 ◆0J1td6g0Ec)
戦艦は沿岸砲と撃ち合っても勝ち目が少ないの?
WW2時代の水上艦は、しっかり隠掩蔽された地上砲台は天敵といってもいい。
基本的に当時の軍艦は沿岸砲には非常に弱いです。軍艦は揺れる水面に砲を据え付けているようなもので、
陸上にしっかりとすえつけられた沿岸砲と比べ、命中率が圧倒的に不利だからです。
真正面から撃ちあえばまず勝てません。
実例として太平洋戦争のテニアン島攻防戦にて、2門の6インチ砲しか持たない日本軍が、
戦艦コロラドと駆逐艦ノーマン・スコットを退けたりしています。
戦艦コロラドは上部機関に22発も直撃を受け、43人の死者を出して撤退しました。
沿岸砲台は巧妙に偽装もされますし、鉄筋コンクリートで本格的に作られた砲台は、
直撃でもしない限り破壊は無理です。命中率が不利な中では、
そういった相手に直撃弾を送ることは非常に困難なのです。
第二次世界大戦後には、イタリアやソ連、フランスは戦艦を練習艦にしましたが、海軍のシンボルとして艦隊旗艦等として使用はできなかったんですか?
平時の艦隊旗艦として使うには、運用コストが高すぎるからな
第2次大戦後半以降重要性を増した、通信・電子機器の能力は新造艦に劣り、
改造にかかるコストも高い
結局、一線任務に戦艦を使う時代は過ぎ去っていたんだよ
パナマックスは32mなのに米戦艦が33mなのは何故ですか
アメリカの戦艦で最大のものは艦幅32.98m。
パナマ運河を通行できる艦の最大幅は32.3mとされているが、これは
ある程度の余裕を見ているから。
実際には33.00mまでは閘門を通せる。
ただし、幅ギリギリの艦を通す場合は厳密に位置を調節した上、通常の
何分の一の超低速で牽引して通過させる。
平時に商業船舶でそんなことをしていたら渋滞が起きるので、軍艦以外には
そんなギリギリの通行はしない。
尚アイオワ級は何回か閘門通過中に艦体を"擦った"ことがある。
Wikipedeiaに載ってる「超々弩級戦艦」 という分類は正しいの?
ありゃ変な分類したがる天然記念物な研究者がいるなあくらいに思えばそれでいいです。
三野さんだったか誰だったか、確かにそういう分類をした文献を目にしたことはあるんですけどね、
三野さんは口径×砲身長=威力数とか、妙な指標を手前勝手に決める悪癖があるんで困りもの。
確かに一見わかりやすい指標で、初心者を引き込むには向いているのかもしれないけどね、
内実は限りなく誤りに近いからなあ・・・
まあともかく、あの「超々」とか「超々々」ってのは、確かにそう分類してる文献が存在するので一応残してありますが
完璧に例外です。削れるもんなら削りたい記述ですがWikiのシステム上出典がある記述はそう簡単に削れないわけで。
どなたかがド級艦をキリスト生誕に例えてますが、まさに適当な比喩ですね。
海外でも、そして国内のほとんどの研究者も、弩級を基準に
- 前弩級
- 準弩級(これは使わない人もいます)
- 弩級
- 超弩級
の四分類です。
そこに前弩級以前の装甲艦と、超弩級以後の高速戦艦や新戦艦(これは世界の艦船がよく使う分類)が加わりますが
超々弩級なんてヘンな分類使う研究者は多分片手で(おそらく一人か二人です)数えられます。
(622:ゆうかin職場 ◆u8WC078ef5ch)
戦艦の艦内に核兵器を搭載して起爆させたら、戦艦自体はどうなるのでしょうか?
某漫画で、「戦艦大和の艦内に原爆を仕込んで(以下省略」というものがあったのですが
実用化された中でもっとも小さな核弾頭はTNT換算で10t相当ですから、1トン爆弾を20発同時に
爆発させた程度の威力(爆薬充填量とトリトナール→TNT換算後)になります。
これはビスマルクの砲撃によって弾薬庫が誘爆し、大爆発して轟沈した戦艦フッドの弾薬庫内の
爆薬量、112トンに比べると遙かに少なく、戦艦フッドにしても完全に沈没するまで4分かかっています。
112トンすべてが爆発したどうかは不明ですが、超小型の核弾頭の場合、おそらく致命的な
ダメージにはなるでしょうが、一瞬で消えることはなく、瞬間的にまっぷたつになることも考えにくいでしょう。
「内部から膨張して破裂」という感じでしょうね。
逆に、一般的な戦略核弾頭、例えばW88では350kt、つまりTNT350,000tで火球直径(320m)も
艦体のサイズを越えますから、艦は一瞬で完全にプラズマ化して蒸発すると考えられます。
何でドイツの戦艦には魚雷発射管がついてるに、日本の戦艦には付いてないの?
あと爆雷も付けるべきだったのでは?日本の場合は何でも付けるのが普通ですよね?
ついてたよ。日本海軍では役に立たないから廃止した。
米戦艦と巨砲でドツキあうための艦に、危険な爆発物の固まりをヴァイタルパート外に
大量搭載するのは愚か。
酸素魚雷なら「届くことは届く」が、戦艦主砲の砲戦距離で使用したら命中はほとんど
期待出来んのは明らか。魚雷は高いんだ。家が数軒建つ。
艦艇とは、艦隊の中で果たす役割があって、その能力が規定される。
単艦で出撃するなんて考えないのがまともな海軍の考え方。
戦艦の主砲の斉射は反動も大きいと思いますが、艦が移動したりしますか?
戦艦は主砲の発射の反動に耐えるため、あれだけ馬鹿でかい船体を備えているわけで。
大重量によって安定させてるわけです。
明治の頃、日本が建造したいわゆる「三景艦」は、比較的小型の船体に、
32センチ砲を無理矢理搭載したため、発砲の反動で船の進路が変わったという伝説が残ってます。
日清戦争の時日本は当時の戦艦の半分の排水量の艦に、戦艦並みの主砲1門を搭載する松島、橋立、厳島(通称三景艦)を作った。
これで清の定遠、鎮遠に対抗しようとしたんだけど、いざ主砲を撃ってみたら反動で船体がぐらぐら揺れてまともに再照準できなかった。
ということで戦艦の船体がでかいのにはそれなりのメリットがある。
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